血液型不適合とは?

血液型の異なるお母さんと赤ちゃんの血液が混ざり合うことがあれば、輸血の事故と同様のことが発生する可能性はあり得ます。

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輸血の場合におこる血液の不適合がありますが、輸血については、よほどのミスが重ならない限り、
違う血液型の人の血液を輸血する「異型輸血」はないと思われます。


でも、お母さんとお腹の赤ちゃんの血液型が違うということは
珍しいことではありませんよね。


お母さんと赤ちゃんの間で、「異型輸血」のようなことはおこらないのでしょうか?


もちろん、血液型の異なるお母さんと赤ちゃんの血液が混ざり合うことがあれば、
輸血の事故と同様のことが発生する可能性はあり得ます。


これまで、普通の状態では、赤ちゃんの血液がお母さんの血液と
混ざり合うことはほとんどないと考えられてきました。


しかし、混ざり合うことは、以前考えれていたほど希ではないとわかりました。


Rh型不適合


お母さんがRh(−)、赤ちゃんがRh(+)の組み合わせの場合、
何らかの原因により胎児血が母体側に紛れ込んでしまうことで起こります。


胎盤に関する何らかの異常
(常位胎盤早期剥離、梅毒など胎盤への感染症、前置胎盤での出血など )、

流産や人工妊娠中絶、羊水穿刺など・・・


これらが、不適合妊娠を起こす原因として考えられます。


しかも、問題となるのはほとんどの場合、2回目以降の妊娠です。


1回目の妊娠で赤ちゃんの血液がお母さんに入り込んで、抗D抗体を作ると、
2回目以降、もし再び血液が混ざり合うことがあれば、抗D抗体が
最初の時よりも容易に作られてしまうのです。


このために、Rh(−)のお母さんがRh(+)の赤ちゃんを生んだ場合には、
出産後に抗D抗体を中和するための、抗Dヒト免疫グロブリン注射が
出産後24時間以内に行われます。


今回は問題なく通常の分娩にまで至った場合でも、次回の妊娠時に抗D抗体を
産生することがないように、出産後に抗Dヒト免疫グロブリン注射を接種します。


なお、この抗Dヒト免疫グロブリン注射は血液製剤ですが、
薬害エイズ事件で問題となった非加熱製剤には属しません。


Rh不適合はABO不適合に比べて重症であり、時には胎児に対して強い溶血や、
それに伴う貧血を引き起こすこともあります。


そのため、Rh不適合が疑われる場合には、妊娠中はもちろん、出生後も早期から
貧血や黄疸のチェックを行い、必要に応じて早めに治療を始めることが大切です。


また、Rh不適合の場合、黄疸の治療後も長期間にわたって貧血が続くことがあるので、
こちらのチェックを続けることも必要となります。


ABO式不適合


では、母子が違うABO式血液型の場合は大丈夫なのでしょうか?


O型のお母さんとA型、もしくはB型の赤ちゃんの組み合わせで比較的よく見られます。


しかし、このタイプの血液型不適合による黄疸が生じたとしても、
ほとんどの場合は、光線療法などで比較的容易に治療することができます。


これは、Rh型とは異なり血液型抗原(A,B)に対する抗体は自然に存在するため、
不適合の場合には早期に溶血を起こすこと、


もし不適合が起こったとしても
Rh型不適合に比べると非常に症状が弱いことから、
あまり臨床的には問題にならないことが多いようです。


いずれにしても、赤ちゃん誕生には、母親に大きな荷重があることは間違いありません。




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