エイズの感染経路は?

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エイズはどのようにして感染するのでしょうか?


今までお話ししてきたように、HIVウイルスは白血球の一種である「リンパ球」の中に潜んでいます。


HIVウイルスは空気に触れるだけで、簡単に感染する能力を失なってしまいます。
ですから、HIVウイルスは体内に入り込まないと感染しません。


健康な皮膚であれば、HIVが含まれた血液や精液がついても、洗ってしまえば大丈夫です。
ただし、皮膚に傷や炎症等がある場合は別です。


★感染源は4つ!


リンパ球を多く含む,、血液、精液、腟分泌液、母乳の4つが感染源となります。


これら以外の涙、唾液、尿などの排泄物、様式便器、風呂、プール、咳の飛沫、蚊、
さらには握手、コップの共用、電車のつり革などを通じて感染することはありません。


現在報告されているHIVの感染原因のトップは
異性間・同性間問わず「性交渉」による感染です。


けれども、「性交渉」の HIVの感染確率そのものは・・・ 0.1%〜1.0%でしかないのです。


それは、感染の可能性は数字の問題ではないという事です。
99回目までは平気で、100回目に感染するという意味ではありません。
1度目のセックスでHIVに感染したという報告もされています。


【 感染原因 感染する確率 】

血液および血液製剤(輸血)            90%以上

母子感染                       30%
  
性行為                         0.1%〜1.0%
(コンドーム等を使用しない膣・肛門性交)

注射による感染(注射器の使い回し等)     0.5〜1%

医療従事者(針刺し事故などによる)       0.5%以下


 
★感染経路は3つ!


1.性行為によるもの


精液や腟分泌液を介して、あるいは出血を伴うような性行為による感染です。


膣の中や性器、尿道、肛門の中などの粘膜は、傷などもつきやすく、
ウイルスが侵入しやすい状態になっているのです。


また、性交時は摩擦などで皮膚が傷ついたり、炎症を起こしたりすることがあり、
HIVに感染しやすい状態です。


性感染症にかかっているときは、性器や粘膜に炎症が起こっている可能性が高く、
さらに感染リスクが上がるのです。


日本では性行為による感染は、非加熱製剤による感染を除いた件数の71%を占めており、
異性間、同性間にかかわらず、エイズの感染経路として最も多いものです。


ここ数年間は異性間性交渉による感染が急増しています。


また、以前は海外での感染が多かったのですが、
最近では約80%が国内感染になっています。


2.血液による感染

輸血、血液製剤、注射器の共用、臓器移植などが感染経路になります。


HIV陽性血液の輸血が行われた場合、40〜90%の確率でHIV感染すると推定されています。


日本では献血血液のHIV抗体スクリーニング検査の実施により
輸血による感染の新たな報告はほとんどなくなりました。

しかし、HIV感染の可能性のある人が検査目的で献血した場合、
HIV抗体の陽性は感染後、2週間以上たたないと判定できないために、
絶対に感染しないとは、言い切れないのです!!

検査目的で献血するのは絶対にやめてください!!


また血液製剤についても、かって輸入凝固因子製剤の投与により血友病患者に
多くの感染者が発生しました(薬害エイズ事件)


加熱処理によるウイルス不活性化が行われるようになってからは、
凝固因子製剤による感染の心配はなくなりました。


このように現在、日本では、医療用の血液、および注射器などの医療機器には
厳しいチェックがなされており、感染の心配はなくなりました。


医療体制の整備がなされていないアフリカ諸国・アジア太平洋地域などの国での
医療行為を受ける際には、まだまだ注意が必要です。


3.母子感染

 ★胎盤を通じて感染する場合

 ★出産時の出血による場合

 ★生後の母乳を通じて感染する場合


母乳は血液と成分がほとんど一緒というお話は以前にしましたね。

赤血球を含んでいないので、白いのですが、
血液中のたんぱく質などの栄養素や白血球などの成分は含んでいるのです。

Q.母乳のもとは、お母さんの血液?


WHOの報告によると
HIV感染者の母親から生まれてくる赤ちゃんが感染する可能性は30%といわれています。


しかし、帝王切開で出産したり、母乳を与えないようにすることによって
感染率はかなり下がることが分かっています。


最近は、感染している妊婦にエイズの治療薬AZT(アジドチミジン)を投与することで、
母子感染率が約1/3に下がったという海外での報告もあります。



このように、2.と3.の感染経路については、予防ができるようになってきましたが、


1.の性行為については、増加の一途をたどっています。


正しいコンドームの使用法を守れば、性行為によっても感染のおそれはまずないのですが、
まだまだ、行き届いていないのが現状のようです。


学校だけでなく、各家庭においても正しい性教育の徹底が必要ですね!


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