白血球に異常値が出たら?
白血球数は多くても少なくても、身体に問題がある検査項目なので異常値が出たら、かならず、再検査をうけてください。白血球の増加
白血球の増加は一般的にはCRPと同じく、感染症のマーカーです。
白血球は体の防衛軍なので、数が増えれば、
ほとんどの場合、感染症が起きていると考えられます。
扁桃腺炎、肺炎、胆のう炎、胃腸炎などの細菌感染症。
しかし、数が2万以上になる場合には、敗血症や白血病などの、
危険な病気の可能性があります。
骨髄が異常増殖を起こす慢性骨髄性白血病の場合は、
10万以上になることもあり、血液中には異常な形態の細胞が現れます。
また、ヘビースモーカーの場合、通常の30%も白血球数が増加します。
それは、喫煙によって気管や気管支に慢性の炎症が起こっているからです。
喫煙の習慣をやめない限り、治りませんよ。努力しましょう!!
白血球の減少
案外、見落とされがちなのが、この白血球の減少です。
数が減ると、身体の防衛軍の数が減って、防御反応が低下し、
感染症を起こしやすい免疫不全の状態にあるのです。
特に、1000以下と極端に数が減った場合には
直ちに無菌室に入らないと、敗血症になる可能性が大です。
インフルエンザなど、ウイルス性の感染症は、
白血球数が減少することがよくあります。
特に、エイズウィルスは、リンパ球を破壊し免疫力をなくしてしまいます。
その他にも、
再生不良性貧血、骨髄異形成症候群では白血球造血が低下。
悪性貧血などでは造血に必要なビタミンの不足により
造血の低下と無効造血が起こる。
脾機能亢進、抗白血球抗体の存在などの病態がある場合
白血球寿命が短縮し白血球の減少をきたす。
化学療法剤、放射線照射などの副作用で、治療後に白血球減少をきたす。
白血病、固形腫瘍の骨髄転移などで
造血幹細胞への障害のため正常造血が抑制される。など・・・
いずれにしても、検査をして原因を特定し、治療を行わないといけません。
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