赤血球の大きさは変わらなくても数が減ると貧血に?

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今回は、「正球性正色素性貧血」についてお話しします。


わかりやすくするために数値でみてみましょう。


●赤血球数  258  ↓(360〜489)

●血色素量  8.0 ↓ (11.4〜14.5)

●ヘマトクリット値 25 ↓(34〜44)

●MCV  96.7 (78〜101)

●MCH  31.0 (28〜35)

●MCHC 32.0 (31〜36) 


血色素がおなじ 8.0 でも、小球性低色素性貧血とは違いますね。


このデータからわかることは、


1.赤血球数の絶対数が減っているので、全体のヘモグロビン濃度が下がり、
  ヘマトクリット値も低くなっている。


2.MCV、MCHが正常ですので、 1つ1つの赤血球の大きさや
  含まれるヘモグロビンの量は通常とかわらない。


この場合は赤血球の数が減ったために起こった貧血で

「正球性正色素性貧血」に分類されます。


病名としては、

*再生不良性貧血 

骨髄が何らかの原因で低形成になり、血液中の赤血球、白血球、血小板の
すべてが減少する造血器(骨髄)の病気。
鉄分などは体内にあるので、赤血球の大きさは正常


*溶血性貧血 (何らかの原因で赤血球が血液中で壊されている)


*急性出血直後 (急な大量出血で造血機能が間に合わない)


*腎性貧血 

腎臓機能障害で赤血球を産生を促進・成熟させるホルモン分泌が減り、
造血機能が低下する


その他、


赤芽球癆、白血病、多発性骨髄腫、骨髄異形成症候群(MDS)、
悪性腫瘍・膠原病・内分泌疾患・腎不全・肝疾患・感染症などに伴う続発性貧血


などが考えられます。


赤血球数が減少した原因によって治療法が違ってきます。

病名を特定するために精密検査を受ける必要があります。




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