薬害C型肝炎の原因は血液製剤!
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過去に起こった、C型肝炎ウイルスの集団感染の原因は予防接種や
注射器・針の使い回しだけではありません。
最近になって80年代後半までの非加熱血液凝固因子製剤の投与を受けた患者が、
B型、C型肝炎ウイルスに感染している可能性が高いことが判明しました。
薬害肝炎の原因となった血液製剤は、第IX(第9)因子製剤とフィブリノゲン製剤という
血液凝固因子製剤です。
血液凝固因子製剤とは、ヒトの血液から血液凝固因子を抽出精製して
製造される血液製剤のことです。
C型肝炎の原因となったと言われている第IX因子製剤には、二種類あります。
● クリスマシン
旧ミドリ十字(現三菱ウェルファーマ)が1976年から1985年製造販売していた非加熱製剤。
これは、薬害エイズの原因にもなった製剤です。
1985年にウイルス不活化処理がなされた加熱製剤に切り替えられましたが、
その後も非加熱製剤の自主回収が行われなかったことから、
1988年頃まで臨床現場で使用されていたとされ、感染が続きました。
●「PPSB−ニチヤク
日本製薬株式会社が1972年から1986年まで製造販売していた非加熱製剤。
これらは血友病の治療薬ですが、新生児出血(メレナ等)などにも使われていため、
血友病以外にも感染者がいます。
また、薬害肝炎を起こした血液製剤には、他にフィブリノゲン製剤があります。
フィブリノゲン製剤は、血液凝固第I因子であるフィブリノゲンを抽出精製した血液製剤です。
C型肝炎の原因となったと言われているフィブリノゲン製剤には、二種類あります。
●「フィブリノゲン−ミドリ」(1964-1987)
非加熱フィブリノゲン製剤
●「フィブリノゲンHT−ミドリ」(1987-1994)
ウイルス不活化対策として乾燥加熱処理がなされた製剤
これらのフィブリノゲン製剤は、輸入売血または輸入売血と国内売血の混合血から
製造されていました。
現在販売されているフィブリノゲン製剤は、献血由来で、
乾燥加熱処理と界面活性剤処理が施されており、薬害肝炎の原因とはなっていません。
非加熱血液凝固因子製剤の投与ではエイズも感染しており、大きな問題になっています。
★薬害肝炎訴訟
薬害肝炎の被害者が原告となり、国と製薬会社3社
(三菱ウェルファーマ、ベネシス(=以上2社は旧ミドリ十字)、日本製薬)を被告として、
フィブリノゲン製剤と非加熱第\因子製剤の投与によりC型肝炎に感染したと主張し、
損害賠償を求めて全国で合わせて5つの裁判所に提訴しました。
2006年6月に大阪地裁で、8月に福岡地裁で、それぞれフィブリノゲン製剤について、
国と製薬会社の責任を一部認める判決が言い渡されました。
翌年の2007年3月には、東京地裁で、国と製薬会社の責任を一部認める判決が言い渡されましたが、この際、初めて第\因子製剤に対する製薬会社の責任が一部認められました。
さらに7月の名古屋地裁判決では、フィブリノゲン製剤・第\因子製剤ともに1976年以降の国と製薬会社の責任を認めました。
ところが、つい先日の2007年9月7日。仙台地裁の判決では、製薬会社に原告1人への1100万円の賠償を命じました。しかし、裁判長は「血液製剤は有用性があり、製薬会社に副作用の危険性を警告させる義務はなかった」と国の賠償責任を認めなかったのです。
5地裁に提訴された同訴訟の最後の1審判決で、国の責任を否定したのは初めてのことです。
薬害肝炎の被害にあわれてから20年以上も経っているのに、
この裁判はまだ審議が続いています。
全国の裁判で、原告となったのは172人ですが、
汚染した血液製剤を投与された人は1万人以上とされています。
患者さんの中には、原因不明のまま時間が過ぎたため、カルテが廃棄され、
提訴を断念した患者も少なくないといいます。
その症状は慢性肝炎から肝硬変や肝がんへと日々悪化しており、
高齢化した患者も多く、患者救済は急を要している状況です。
薬害肝炎の被害者に1日も早い救済措置がとられることが希望されます。
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