E型肝炎ウイルス感染の危険性?!
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日本でよく見られるウイルス性肝炎は、A型、B型、C型ですが、
近年になって無視できなくなってきた肝炎ウイルスがあります。それがE型です。
★E型肝炎とは?
E型肝炎とは、E型肝炎ウイルス(HEV)による急性肝炎です。
重症(劇症肝炎)になることは稀で、B型肝炎やC型肝炎のように
慢性化することはありません。
★感染経路は?
E型急性肝炎はA型肝炎ウイルスと同様に、経口感染です。
現在、主に発展途上国で散発的に発生している疾患ですが、
洪水などの後に汚染された飲料水などを介して、大規模に流行することもあります。
また、E型肝炎ウイルスは、人だけでなく、動物や家畜も感染します。
E型肝炎ウイルスに感染した動物や家畜の肉やレバーを生で食べた場合に
感染する場合があります。
日本でも近年輸入感染症として患者がみつかっており、
2003年8月に兵庫県において、野生シカ肉の生食を原因とする
E型肝炎ウイルス食中毒が英医学誌「THE LANCET」に掲載されました。
また、北海道で市販されていた豚レバーの一部からも
E型肝炎ウイルスの遺伝子が検出されました。
E型肝炎は発展途上国の物で日本での感染はまれな病気と思われがちですが、
読売新聞(平成14.07.23)の記事によると、予想以上に多いようです。
国立感染症研究所の全国調査では、
「過去にE型肝炎への感染したことを証明する抗体が、900人中49人(5.4%)から検出」
とあります。
これは国民の20人に1人が感染している可能性があるということで、
感染しても、気がつかないうちに感染が広がっている可能性があるということですね。
★E型肝炎の症状
E型肝炎ウイルスの唯一の攻撃対象臓器は肝臓で、E型肝炎の状はA型肝炎と似ています。
感染から発症までの潜伏期間は、2〜9週間(平均6週間)で、
多くは無症状(不顕性感染)です。
特に若年者は無症状のことが多く、青年と大人の方が発症しやすい傾向があります。
症状としては、まれに数日の倦怠感、 食欲不振等の症状が先行することもあり、
症状がでた場合には黄疸(皮膚や眼球結膜(俗に言う白目)が黄色くなる)が多いです、
★治療方法は?
他のウイルス性肝炎と同様に、E型肝炎の根本的な治療方法は現在はなく。
対症療法のみです。ワクチンはありません。
多くの場合、安静臥床により治癒しますが、まれに劇症化する人があります。
E型肝炎による死亡率は1〜2%で、A型肝炎の10倍といわれています。
とくに、妊婦の場合には重症化しやすいので特に注意が必要です。
★予防方法は?
●手洗い、飲食物の加熱
A型肝炎ウイルスと同様に経口感染のため、
予防には手洗い、飲食物の加熱が重要です。
●飲料水や非加熱の食品に注意
E型肝炎は、中央アジア、 中国、 北アフリカ、 メキシコなど発生しています。
これらのE型肝炎流行地域へ旅行する際は、
清潔の保証がない飲料水(氷入り清涼飲料を含む)や非加熱の貝類、
非調理の果物・野菜をとらないようにする注意が必要です。
●野生動物の生肉、生レバーなど避ける。
日本でも野生のしかの生食や、市販されていた豚レバーから
E型肝炎ウイルスの遺伝子が検出されています。
加熱不十分な場合には人にE型肝炎ウイルスが感染する可能性があります。
野生動物(シカやイノシシ)の肉等を生で食べることはやめましょう。
シカやイノシシだけでなく、ブタ、めん羊、山羊にもE型肝炎ウイルス感染があるそうです。
知られています。これらの動物の肉等を食べる際には加熱を十分に行いましょう。
ハム・ソーセージ等の加熱済み食品は感染の心配はありません。
通常の加熱調理を行えばE型肝炎ウイルスは感染性を失うからです。
詳しくは、
厚生労働省ホームページ: http://www.mhlw.go.jp/
食肉を介するE型肝炎ウイルス感染事例について(E型肝炎Q&A) 2003.10.1
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