肺塞栓症の原因と症状

肺血栓塞栓症は下肢(脚)の静脈(下肢深部静脈)でできた血栓が塞栓子となったものが大部分です。肺血栓塞栓症はエコノミークラス症候群のひとつで、原因、胸痛などの症状について紹介します。

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胸痛の胸腔内臓器に由来する疾患についてお話ししていきます。

まず、肺塞栓症です。

肺塞栓症という病気は、心臓から肺へ血液を運ぶ血管である肺動脈や肺動脈から枝分かれした動脈に、塞栓子(血液の塊、脂肪の塊、空気、腫瘍細胞など)が詰まって、血液の流れが悪くなったり閉塞して、肺循環障害を起こした状態です。

肺塞栓症の中で一番多いのは肺血栓塞栓症で、下肢(脚)の静脈(下肢深部静脈)でできた血栓が塞栓子となったものが大部分です。深部静脈血栓症の患者の50%に肺塞栓症が合併し、肺塞栓症の患者の70%に深部静脈血栓症が合併しています。


エコノミークラス症候群


深部静脈血栓症というのはあまり、聞き慣れない名前だと思いますが、「エコノミークラス症候群」もその一つだと言えば、おわかりいただけるのではないでしょうか。

海外旅行などでは、長時間飛行機に乗らなければなりません。狭い座席に座ったままの姿勢になるため、下肢の深部静脈で血液の流れが悪くなって固まり血栓ができやすい状態になります。できた血栓は飛行機から降りようと立ち上がった時に、血液の流れに乗って移動して、肺動脈を閉塞してしまう場合があるのです。

この症状は、エコノミークラスの乗客に多く見られたことから「エコノミークラス症候群」と名付けられましたが、ファーストクラスやビジネスクラスでも起こりうることですし、海外旅行に限らず、長距離トラックの運転手とか、地震や災害で車で寝泊まりしていた人にも起こりましたね。

また、帝王切開や骨折などの手術後や長い間寝たきりの人も、同じように下肢静脈の血液の流れが悪くなり、血栓をつくりやすいために予防が必要になります。

肺塞栓症は、高齢者に多い病気とされてきましたが、条件が揃えば、年齢を問わず、誰でもがかかる可能性のある病気なのです。

下肢の屈伸運動をする、長時間の座位を避ける、脱水にならないように水分を十分にとることが予防になります。



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肺塞栓症の胸の痛み

肺塞栓症の主な症状は、息切れから呼吸回数が多くなる頻呼吸、呼吸困難と突然の胸痛が起こります。心臓由来の胸痛との違いは胸痛に呼吸困難が伴っていることです。

血栓が大きく、太い肺動脈の血管に詰まった場合には、塞栓が広範囲に及び、鋭い胸の痛みを起こし、特に息を吸う際にひどくなります。ショック状態となり死に至ることもあります。

胸痛のほかに、血痰や発熱、発汗が現れることもあります。しかし、血栓が小さい場合には症状がないこともあります。

肺血栓塞栓症は、急性の場合死亡率が約10%。素早い診断と早く血栓を取り除くことが生死に関わる大切なことです。

もし、突然の胸痛や呼吸困難が起こったら、できるだけ早く循環器内科や呼吸器内科を受診してください。

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