肺がんの原因と症状
肺がんは初期症状の出にくい疾患のため、早期発見が遅れ、脳や骨に転移しやすい病気です。肺がんの主な原因は喫煙です。タバコの影響、肺がんの自覚症状、予防について紹介します。肺がんと言えば、10月に俳優の峰岸徹さんが、11月7日にはニュースキャスターの筑紫哲也さんが治療の甲斐もなく死去されました。
肺がんは早期発見が難しく、死亡率の高い病気とされていて、医療技術が進んでいるにもかかわらず、年々増加している病気なのです。
肺がんの種類
肺がんは肺から発生するがんの総称で、顕微鏡の細胞の見えかたで、大きく2つに分けられています。小細胞肺がんと非小細胞肺がんです。2種類の肺がんは、異なる方法で成長し広がるため、治療も異なります。
1.小細胞肺がん
小細胞肺がんは顕微鏡で見ると細胞が小さく丸く見える肺がんです。小細胞肺がんの一種で、顕微鏡で見ると細胞が燕麦(えんばく))のように見えるがんは、燕麦細胞がんといいます。
小細胞肺がんは、非小細胞肺がんより頻度は少ないですが、急速に成長し、体の他の器官に転移、広がり易いがんです。
2.非小細胞肺がん
非小細胞肺がんは小細胞肺がんより頻度が高く、通常はゆっくり成長し広がります。
非小細胞肺がんには3種類の代表的な型があります。扁平上皮がん、腺がん、大細胞がんです。
●扁平上皮がん
扁平上皮細胞は魚のうろこと似ている、薄く平らな細胞です。扁平上皮がんは、皮ふの表面や呼吸、消化管の通路を形成する組織に発見されます。
●腺がん
胃腸や肺などの、臓器の内側に並ぶ細胞から始まるがんです。
●大細胞がんは
顕微鏡で見ると細胞が大きく見える肺がんです。
肺がんの原因
肺がんの原因で最も重要なのはタバコです。肺がんを防止する最もよい方法が、禁煙。喫煙しないことです。若いときから喫煙するのは非常に危険です。
喫煙していても早く禁煙するほどよい結果が得られます。
たとえ長年喫煙していても、禁煙するのに遅すぎることはありません。
タバコを吸っていると必ず肺がんになるわけではありませんし、タバコを吸わないと肺がんの危険がないわけでもありません。
タバコは自分が吸っていなくても、周囲がタバコを吸うことによる受動喫煙も問題になっています。
鉱山などにあるガスのラドンや、石綿(アスベスト)も肺がんの危険性が高いですし、大気汚染も心配です。結核や肺がんになったことのある人は肺がんになる可能性が高いです。
肺がんの症状
肺がんはなかなか初期症状の出にくい疾患で、そのため症状からの早期発見が難しい病気です。早期発見で手術をした場合は生存率が高いですが、発見が遅れると生存率が低くなります。
肺がんの症状としては、咳、喀痰、血痰、発熱、呼吸困難、胸痛などです。転移によって、頭痛、吐き気、嘔吐、腰痛や胸痛などが起こることもあります。
このように、肺がん症状には様々なものがあるのですが、肺がんにだけ現れる特有の症状はありません。肺がんの症状の現れ方の多くが、風邪や疲れや腰痛など、日常的なありふれた症状だったり、体調不良の時の症状によく似ているのです。
先日亡くなられた、俳優の峰岸徹さんの場合も持病の腰痛の悪化だと思っていたのが、実は肺がんの骨転移だったのです。
ですから、自覚症状があっても風邪だろうとか腰痛だろうと軽く考えて受診しなかったり、肺がんかもしれないと怖くて受診しない人もいるのです。いずれにしても、受診の遅れから、手遅れになってしまうケースが非常に多いのです。
逆に症状はなくても健康診断のX線健診などで早期がんが発見されることもあります。定期的な健診が大切ですね。